長野県の須坂市立博物館は9月27日午前8時半から11時、第2回目の「2026年度 アサギマダラのマーキング調査をしよう」をテーマに、自然観察会としてのマーキング調査を、市内八町前山フジバカマ園で開きました。子ども5人を含む21人が参加し、閑散とした山裾に再び賑わいが戻りました。
雨天で27日(日)に順延されたマーキング会でしたが、フジバカマの甘い匂いに誘われたアサギマダラが山裾のフジバカマ園にたくさん集まりました。会場となったフジバカマ園には90代の女性たち4人が、市内を見下ろすほのぼのとした姿の写真が展示されたり、各種資料も展示し、ネットを持った子供たちや家族がアサギマダラを追いかける姿は生き生きとして、山裾に子供たちの賑やかな声が響いていました。

その賑やかな声を山裾に待っていたのはフジバカマ園を管理している地元の村石春信さんたちでした。オオブタクサやクズがはびこる荒廃農地を復活させ、2016年にフジバカマを植え、駐車場を整備し、ここまで漕ぎつけたのです。
かつて果樹園だった3,304㎡(約1,000坪)の畑は、初代開墾組合長の娘で、平成30年に亡くなった丸山歌子さんの「開拓時代の賑わいをもう一度」の願いに応えるべく、村石さんとオーナーがクズやオオブタクサを抜根して開墾しました。
フジバカマを植栽してからは毎年、アサギマダラがやってくるようになり、標高495mのフジバカマ園から須坂市を見下ろせる山裾の見晴らしの良い秘密の花園は、マーキングする人たちやカメラを持った人たちが訪れることで、いつの間にか秘密ではなくなった花園となっていきました。
近年はアサギマダラのマーキング調査を受け入れたことで、再び賑わいが戻ったのです。

当地のマークは「スザカ」で、主催者の木原奉文さんの標識情報[asg:01560]によれば、「1091~1146 スザカ 9.27」のマークが付けられました。オス45頭、メス11頭、合計56頭でした。

再捕獲した個体の中には石川県白山市からと思われる「白山」マークや、山の西側の長野市若穂綿内からの「ワタウチ」マークもあり、参加者は大喜びでした。
最後に皆さんで撮った記念写真です。

また来年も、八町の山裾に賑わいが訪れると良いですね。

