北上の新たな記録生まれる:台湾から鹿児島県奄美大島にアサギマダラ移動

この報告をずっと待っていたんですよ。

ついに台湾からのアサギマダラが7年振りに日本で再捕獲されたのです!北上の数少ない新たな記録が生まれました。

李信徳さんが426日、台湾陽明山国立公園・大屯自然公園で標識した「05YMS 4/26, 4/26 uT 05」が、鹿児島県奄美大島龍郷町で5月25日、安川憲さんによって再捕獲されました。オスの個体で、29日間で878.5 kmの移動です。安川さんが、Facebook アサギマダラ・マーカーの広場に掲載してくださっていますので、ぜひご覧ください。

安川さんが報告された「YMS」のマークを見た時には、胸が躍りました。「YMS」は、台湾の陽明山で使っているマークだからです。台湾から日本に移動して記録された例は、私の記録では今回の記録を含めてたったの6例です。そのうち李さんのマークは5例で、14年ぶりの快挙です。それほど少ないです。

国内でも、鹿児島県、宮崎県などで標識された個体が、徳島県や大分県などで再捕獲されています。国内であっても、秋のデータに比べたら、極端に数が少ないです。

北上の記録は、海辺の砂粒の中から宝石を見つけ出すようなもので、非常に貴重なのです。その一つのデータが今回記録されたという訳ですから、私の胸が躍ったこともお分かりになると思います。

海辺のスナビキソウや畑のスイゼンジナで出会うかも知れませんし、今回の安川さんのように山でツバキ科のイジュに訪花しているところに出会うかも知れません。

海岸や山に行ってアサギマダラを見た時には、ぜひマークを見つけましょう。台湾や南の暖かい地方からやってきた個体かも知れません。

安川さんは「アマミ タ5/25 KY456」の追記をして放蝶しています。皆さんが出会う可能性もあります。再々捕獲を期待してしまいます。

可能なら捕獲し、写真に撮ってぜひ報告してください。今回のような感動を、ぜひ皆さんにも味わってほしいです。

李さんも安川さんも、きっと昨夜は興奮して眠れなかったでしょうね。20年以上にも及ぶ李さんの長年の努力と、安川さんの奄美まで通う調査の努力が報われましたね。

アサギマダラの初見情報と春の訪花植物:山口県周防大島町

またまた情報が前後してしまいますが、山口県周防大島町の山本弘三さんから4月の初見情報が届いていますのでご紹介いたします。さらに春の訪花植物についても教えていただきました。山本さんによると、周防大島の外入フジバカマ園で4月25日、メスのアサギマダラがスイゼンジナに訪花していたとのことです。

スイゼンジナに訪花したアサギマダラ:山本弘三さん提供

 

周防大島は瀬戸内海の島の一つで、本州とは大島大橋で繋がっており、山口県の南東に位置しています。島というだけで魅力的ですが、その島ではよくアサギマダラが観察されており、山本さんを通しての報告は毎年たくさんあります。

 

アサギマダラの会の村上豊さんがまとめている「We love ! アサギマダラ情報 291号」「初見日情報 2021」(3ページ)によると、昨年の初見は4月27日(asagi:037295)ですので、今年は2日早いということになりますね。

 

山本弘三さんのコメントをお伝えしますね。春のアサギマダラがたくさん集まる植物も教えてくださいました。

 

「ここのフジバカマ園には野生種コバノフジバカマが約1000株以上植えてあり秋の南下時期にはアサギマダラが1000頭以上集まります。

春の北上時期にもアサギマダラに立ち寄ってほしいことから、最近訪花植物のスナビキソウ・スイゼンジナ・シマフジバカマなどを植栽しています。

春のアサギマダラはスナビキソウというのが定説ですが、前記の3植物を同じ場所に植えてみるとスナビキソウよりスイゼンジナの方がより好まれるようです。

スナビキソウ・シマフジバカマはPAを含んでいるため訪花はオスが中心ですがスイゼンジナには♂♀ともに訪花が見られます。

したがって春のアサギマダラの観察はスイゼンジナが一番有利です・・・」。

 

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余談ですが、長野県北アルプス山麓の私も、愛知県のアサギマダラ関係者から譲り受けたスイゼンジナを自宅で鉢植えにしていたのですが、寒冷地ですので冬の寒さで花を見ることもなくまた枯らしてしまいました。2回目の挑戦だったのですが・・・

 

下の画像は私が2016年12月から2017年の秋まで育てていたスイゼンジナです。春から秋の間にどんどん成長しました。北アルプス山麓でもこんなに成長したのには驚きました。紫色した葉っぱの裏が一枚見えますね。

 

夏の間に成長したスイゼンジナ:長野県北アルプス山麓で 2017年9月

 

最近、「コメリ」でスイゼンジナの苗を販売しているとアサギマダラの先輩から情報を得ましたので、早速近くのお店に行ってみましたが、残念ながらありませんでした。24ポット頼めば入手できるようですが、そんなに求めても冬に家の中で育てるのは非常に大変ですので、結果的に注文は諦めました。

 

福島県の友人からの連絡によると、「ハンダマ」「金時草」の名で販売されていたようです。福島県では入手できたようですよ!

 

スイゼンジナの葉っぱは栄養価が高いとお聞きしています。どうやら葉を食べる野菜として販売されているようですが、私はもっぱら観賞用にしていたので食べたことはありません。上の画像のように葉裏が紫色していますので、野菜の苗売り場などで探せば楽に分かるかも知れませんね。

 

山本さん、初見情報の他に貴重な植物情報を大変有難うございました。

山本さんのホームページ:「山本柑橘農園」・ブログ :「曜日のない暮らし

アサギマダラの初見情報:福岡県宗像市

情報が前後しますが、福岡県宗像市の前田秀敏さんから2件のアサギマダラの初見情報(asagi:04056)が寄せられていますので、ご紹介します。

福岡県宗像市公園通りで4月28日11時ごろ、スイゼンジナに飛来。崎村さんによると、「1時間くらい吸蜜していた」。

さらに、同市鐘崎織幡神社境内で同日16時ごろ、花田さんによって確認されています。「境内に植えているスイゼンジナに飛来するも横の木立に飛び去った」とのことです。

 

前田さんからコメントが寄せられています。

「二件目の目撃の鐘崎の織幡神社ですが、神社の総代他理事さんたちが皆さんでスナビキソウを育てておられます、五月のピーク時は30頭程度の飛来がありアサギマダラのファンの方々が来られるようになります、神社野参拝も増えて大変喜んでおられます。

神社関係者の皆さん、訪問者に対し毎日来て説明等ご案内されています」。

 

さらに、熱心な宗像アサギマダラの会の会員さんの情報です。
「当会の熱心な会員で、近くの「ふれあいの森」で産卵した卵にマークをつけて一頭一頭管理記録しており2020年と2021年二年間の観察をまとめをしてもらっています」。
前田さんから寄せられた昨年の初見情報(asagi:037270)では、2021年4月21日でした。どうやら今年は7日遅いようですね。
宗像アサギマダラの会には熱心な会員さんがおられるのですね。卵から成長するアサギマダラの今後や、まとまられる記録が楽しみですよね。
宗像アサギマダラの会の皆さんは、「FUK ムナカタ」などのマークを付けています。撮影されたり再捕獲された方は、「再捕獲者、再捕獲日、時間、再捕獲地、座標、天気」などの詳細をぜひご連絡ください。
宗像市で目撃されたアサギマダラは、さらに北上の旅を続けているいるのでしょうね。
前田さん、貴重な目撃情報や宗像の皆さんの様子を知らせてくださってありがとうございました。ぜひ織幡神社の皆さんの活動や、宗像アサギマダラの会の皆さんの活動などもご紹介くださいね。楽しみに待っています。

フジバカマが20cmほどに成長しました:長野県小谷村平間

長野県小谷村「おたりアサギマダラの会」の丸山里香さんから3日、フジバカマの新芽が、成長の早い場所で20センチほどに成長したという情報が飛び込んできました。同時に送っていただいたサクラの花と雪の北アルプスの画像がとっても綺麗です。こうした季節の移り変わりの中でのフジバカマの成長をご紹介させていただきますね。

小谷村平間のフジバカマ畑から見える北アルプスとサクラ:丸山里香さん提供

 

「平間の花畑へ行って来ました」という丸山さんのコメントをお読みください。

今朝までとても寒かったので北アルプスは新しい雪をかぶって白さが増しています。花畑の桜越しの北アルプスです。

フジバカマは斜面の方は20㎝くらいに、広い花畑はようやく芽が出揃って5㎝に。去年の切り株くらいの大きさになっていました。

寒いのでアサギマダラの飛来にはもう少しかかるかもしれません」。

 

日当たりの良い西向きの畑で20cmほどに成長したフジバカマ:丸山里香さん提供

 

一段上の畑で5cmほどに成長したフジバカマ:丸山里香さん提供

4日のニュースでは沖縄県が梅雨入りしたとのことですが、長野県小谷村は春本番です。4月10日に訪問した時にはまだ新芽も確認できなかったのに、3週間余りでフジバカマがこんなに成長したのですね。

雪解けのフジバカマ畑:長野県小谷村平間

もしかしたら、北上のアサギマダラが平間のフジバカマ畑に今年も立ち寄るかも知れませんね。

丸山さん、初見を確認しましたら、またご報告よろしくお願いいたしますね。楽しみに待っています。

キジョランで蛹だったアサギマダラが旅立つ:熊本県熊本市

4月27日付けのブログの、益田勝行さんが熊本市内で24日に確認してくださったキジョランにあった黄緑色の蛹ですが、「昨日(4月30日)、蛹を見てみたら羽化し無事旅立った模様です」と、先ほど益田さんから連絡が入りました。

 

4月30日までに旅だったアサギマダラの蛹の抜け殻:益田勝行さん提供

 

キジョランでアサギマダラの蛹と抜け殻確認:熊本県熊本市

あの後、あの綺麗な蛹が1週間ほどで羽化したんですね。

確認前に旅立たれてしまった益田さん、「ということで、私はまだ今年はアサギマダラを見ていません(笑)」と、ちょっぴり嬉しいやら、成長を見れずに残念なような・・・

でも、熊本市内の「立田山の別の場所の方から、昨日と今日アサギマダラを1頭づつ見たと伺いましたので、そちらへ立ちよったのかもしれません」と、ちょっとホッとしたような気持ちの益田さん。笑顔が目に浮かびますね。

無事に羽化し、あちこち立ち寄りながら北東を目指す旅に出たのかも知れません。オスだったのかメスだったのか、いつ羽化したのかなど疑問は想像として膨らむばかりですが・・・この先素敵なパートナーと出会い、無事に旅を続けてほしいですね。

秋にはきっと次の世代の子どもたちと一緒に、大家族になって熊本に戻ってくるのかも知れませんよ。

さて、どこに立ち寄って皆さんにお会いできるのやら。マークもありませんが、出会った皆さんからのご報告をお待ちしております。

アサギマダラの初見情報:兵庫県神戸市

暑かったり、涼しくなったりしていますが、このような気温の変化の中でアサギマダラはどうしているのでしょうね?

兵庫県の渡辺康之さんを通して杠隆史さんから、アサギマダラの目撃情報が寄せられました。

杠さんは4月27日午前1110分、神戸市灘区鶴甲 表六甲ドライブウェイ道路上で、アサギマダラが1頭飛んでいるのを目撃したとのことでした。

渡辺さんによると「数年前に武庫川中流の武田尾(宝塚市玉瀬)の栗林で5月上旬にアサギマダラを目撃したことがあり、この時期の北上、東行の個体と思われます」とのこと(asagi:04057)。

渡辺さんご自身も425日、その付近のキジョランで5齢幼虫を確認しておられます。

さらに飼育していた幼虫は427日から羽化したので、マークして放したそうです。

2021年の兵庫県からの報告によりますと、4月30日に淡路市岩屋でスナビキソウに訪花するアサギマダラが確認されており(asagi:037289)、5月7日には豊岡市竹野町で、同じくスナビキソウで確認されています(asagi:037328)。

渡辺さんは「もうすぐ淡路島のスナビキソウ群落に集まるようになります」とおっしゃっていますので、お近くの皆さん、機会がありましたら淡路島のスナビキソウ群落を探してみてください。南からの貴重な数少ない北上個体出会えるかも知れません。

マークのついた個体を再捕獲したり撮影されましたら、ぜひ画像を添えてご報告ください。

杠さん、渡辺さん、貴重な情報に感謝いたします。

フジバカマの成長:長野県宮田村の「アサギマダラの里」

長野県の笹木真由美さんから25日、同県宮田村の「アサギマダラの里」のフジバカマの画像をアサギマダラの会のブログに送っていただきました。宮田村は秋のアサギマダラを呼ぼうと、「フジバカマ里親制度」を2015年にスタートさせ、フジバカマの管理を里親たちに委託しています。その里親の一人となっている笹木さんは、秋のアサギマダラが来るまで、個人に委託されたフジバカマの世話をしています。フジバカマがどのくらい成長したのかご覧ください。

 

笹木真由美さん提供 アサギマダラの里のフジバカマ

宮田村の「アサギマダラの里」は標高774mで、南北に細長い長野県の比較的南側に位置しており、アサギマダラの里(北緯354501秒 東経1375422)には看板も設置されています。

 

笹木真由美さん提供 アサギマダラの里

笹木さんから寄せられた情報です。
「フジバカマの新芽は20センチくらいに伸びている所もありました。私が管理させて頂いている区画は、まだ数えるくらいしか新芽が出ていなくて、10日前の一斉草刈り作業の時とほとんど変わりがありませんでした。草と見分けが付かず、うっかりフジバカマの新芽をいくつか抜いてしまいました(汗)。早く大きく元気に伸びてほしいです」。

笹木真由美さん提供 アサギマダラの里のフジバカマ

「4月25日 午後3時半 晴れ 気温25℃(小学生が半袖半ズボンで下校しているくらい暑かったです)」。
笹木真由美さん提供 アサギマダラの里のフジバカマ
笹木真由美さん提供 アサギマダラの里のフジバカマ
「またフジバカマの様子を見に行ってみますね」とのこと。
フジバカマは結構成長して大きくなっていますね。
草取りなど管理が大変でしょうが、こうして写真をたくさん撮影してご提供してくださった笹木さん、またアサギマダラの里の様子を楽しみにしていますね。有難うございました。

フジバカマの新芽と近況など:石川県白山市「アサギマダラ空の駅・白山」

アサギマダラの会の会員でもあり、石川県白山市瀬戸「アサギマダラ空の駅・白山」代表の中村明男さんから、フジバカマの新芽の状態や近況などをお聞きしました。

「石川県白山市の「アサギマダラ空の駅・白山」の様子をお伝えいたします。

今年は例年になく大雪に見舞われ、ようやく春が訪れました。山桜も満開を迎えフジバカマも芽吹いてきました。

今年は昨年(800㎡)に引き続きフジバカマ園の拡張を計画していて5月の中旬に400㎡600株を植栽します。」

 中村明男さん提供

フジバカマの新芽が枯れた茎の脇からいくつも出てきましたね。

 中村明男さん提供

花畑の脇の山には山桜も咲いています。

  中村明男さん提供

広々とした畑ですね。ここに秋になるとたくさんのアサギマダラが来るのですね!

中村さんにお聞きしたところによると、地域の皆さんと2021年、地域おこしの一環として標高312mの耕作放棄地800㎡に、1300株ほどのフジバカマを植えたそうです。

フジバカマの花は8月22日からちらほら咲き始め、「アサギマダラ空の駅・白山」として2021年9月7日に開園しました。

秋には「すごい数のアサギマダラが飛んできた」そうです。南東側には「道の駅 瀬女」があり、アサギマダラの数に負けないくらいのお客さんの来訪もあったとか。

実はここ瀬戸のフジバカマに2021年5月14日、春の北上個体のアサギマダラがやってきました。白山での初見でした。中村さんがメーリングリストに報告し、嬉しい情報の一つとなったのは言うまでもありません「asagi:37362」。

中村さんは、2001年に立ち上げたホームページ「手取川の鮎と白山麓の見どころ」で、鮎情報だけではなく、アサギマダラ情報も発信しておられます。

2021年の再捕獲情報をご覧になると分かりますが、当地で非常にたくさんの再捕獲があったほか、白山マークが各地で再捕獲されているのがいるのが分かります。

さらに中村さんは、「自然大好き・あきさん」としてYouTubeでも動画を流しています。尾張勝也さん作詞作曲、野口理さんの素敵な歌声の「アサギマダラの唄」がバックで流れる「【アサギマダラの乱舞】石川県白山市で乱舞する蝶」を見れば、アサギマダラがフジバカマ畑を乱舞する様子をご覧になることができます。

アサギマダラの乱舞もさることながら、私はこの「アサギマダラの唄」の「小さな翅を羽ばたかせ 遥か彼方へ2000キロ・・・傷ついた羽根が物語る 孤独な旅路は2000キロ・・・」の尾張さんの歌詞が大好きなんです。非常に感動的な歌で、何度聴いても心にジーンときてしまいます。

実は2021年、ここ空の駅から2頭のアサギマダラが台湾までの旅をしたことが判明しました。最初の1頭は台湾西部の澎湖県 湖西林投步道で、11月9日に地元の小学校の許自由先生によって再捕獲されました。50日かけて2164kmの移動でした。

もう1頭は、台灣宜蘭東澳嶺への移動で、12月5日に再捕獲されました。76日間で1929kmを移動しました。

是非皆さんに、台湾まで行ったアサギマダラのことを思いに浮かべながら動画を見て、「アサギマダラの唄」も聞いてほしいと願っています。

中村さんは「今年もフジバカマ園の管理に勢力を傾けて「アサギマダラ空の駅・白山」を国内線の中継空港又、国際空港にしたいと目論んでいます」と張り切っています。

今年も北上のアサギマダラが立ち寄ってくれるといいですね。

アサギマダラ空の駅・白山」:石川県白山市瀬戸卯43-3  座標:36°17′23.1″N 136°38′54″E

アサギマダラの初見情報:徳島県阿南市

大原賢二さんを通して、徳島県阿南市椿町の米山喜義さんからの初見情報がアサギML[asagi:04034]に届きました。

米山さんは、2022年4月19日14時頃、徳島県阿南市椿町須屋でスイゼンジナに飛来したアサギマダラを目撃したとのことです。

捕獲はできなかったとのことですが、大原さんの話では「飛来なのか,近くのキジョランからの発生個体か・・はわかりませんが、徳島県での2022年の春の第1号」とのこと。

先日は九州からのご報告でしたが、やっと四国で見ることができるようになったのは嬉しいことですね。

ちなみに、2021年の徳島県同所での所見情報は、4月23日となっています。アサギマダラの会の村上豊さんの調べた「We love ! アサギマダラ情報 291」3ページによりますと、2021年は「+4」なので、ここ3年間は以下のような記録となるようです。

「2020年4月19日、2021年4月23日、2022年4月19日」

実は米山さん、とっても頑張っておられて、2021年10月19日に、長野県軽井沢町長倉 花咲山蝶の楽園から土屋正治さんが標識した雄の個体「カル 7 9.30 208」を椿町須屋で再捕獲してくださっています([asagi:02208])。土屋さんが大変喜んだのは言うまでもありません。

アサギMLに寄せられた米山さんからの情報はもっともっとあり、書ききれません。

北上の個体も南下の個体も見ることができるとは、須屋はとってもいい環境なのでしょうね。

米山さんのマークは各地で再捕獲されたり、各地のマークを米山さんは再捕獲してくださっています。これからもっともっとアサギマダラが須屋で確認できるかもしれません。楽しみですね。

大原さん、米山さん、ご協力大変ありがとうございました。

フジバカマの新芽が出ました:長野県小谷村平間

九州方面からアサギマダラの初見情報が寄せられていますが、各地のアサギマダラの食草や吸蜜植物の成長具合も気になるところですね。

長野県小谷村のおたりアサギマダラの会の赤沼志保さんと4月10日に、小谷村に行った時には、「雪解けのフジがカマ畑:長野県小谷村平間」に書きましたように、まだ秋の訪花植物の一つでもあるフジバカマの新芽を確認できませんでした。

雪解けのフジバカマ畑:長野県小谷村平間

しかし、19日に丸山里香さんが平間の花畑に出向いてくださり、こんな情報を寄せてくださいました。

「今日平間のフジバカマの様子を見てきました。
西側斜面の花畑で3センチ位の芽が出ていました。
上の段の大きな畑は雪解けが遅かったようでまだ芽が出ていません」。

画像も添えられていました。枯れた茎の間からニョッキリと顔を出していますね。

《丸山里香さん提供》

丸山さんは「吉澤さんに初見日の話をして見かけたら日時を知らせてくださいとお願いしてきました」とのこと。吉澤さんは、フジバカマ畑のオーナーです。

長野県にもアサギマダラが来るのが楽しみですね。5月連休明け頃からかしらね?

丸山里香さん、情報提供を有り難うございました。