12月1日現在の「アサギマダラの再捕獲:2022」

台湾からの移動と台湾への移動を含む、今年の全国でのアサギマダラの再捕獲をマッチングしてみました。

 

グラフの下にも書いておきましたが、2022年12月1日24時現在です。

大阪市立自然史博物館のアサギML(メーリングリスト)に寄せられたデータの集計ですが、手作業でやっていますので、集計ミスもあると思います。

2022年に標識された個体が対象で、再々捕獲は2例、再々再捕獲は3例扱いしており、合計924個体による936例です。

記録中や、標識者不明個体なども含めています。

暖かい地方では、まだまだアサギマダラを見ると思います。翅にマークが付いたアサギマダラに出会いましたら、可能でしたら捕獲し、写真を撮り、ぜひご報告ください。

皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

中部地方から長野県へのアサギマダラの移動 2014-2022年

今回ご紹介するのは「中部地方から長野県へのアサギマダラの移動 2014-2022年」です。

長野県内で再捕獲されて、移動情報までこぎつけたデータをグラフ化してみました。

このグラフも、前回のグラフ同様、実際の再捕獲数はもっとありますが、【移動情報】が出ていないもの、信憑性のないものは一部除外し、再々捕獲は2例として扱っています。

移動情報の全体数から見ますと、2022年は非常に少なく見えます。10月10日現在、2021年の73に対して2022年は6分の1の12の移動情報でした。

中部地方の真中付近にあるのが長野県ですが、県内移動が多いのは、距離的に見ても納得いきます。緑色がそれです。南北約200km、東西約100kmの長野県で、100km前後の報告はよく見ます。

早い時には5月下旬から長野県内でアサギマダラの姿を見るようになりますが、5、6月の再捕獲の多くは暖かい地方からの移動です。

7、8月にはアサギマダラは標高の高い山に移動しているようで、その頃の再捕獲情報の中には、周辺の中部地方からの移動がわずかにあります。

では、移動情報が数として一番多いのはいつでしょうか。実は9月以降です。長野県を取り巻く中部地方からの移動もありますが、先日のグラフでご紹介した東北、関東地方からの移動が多くを占めています。

その背景には、アサギマダラが南下の時期に入ることもあるでしょうが、皆さんの頑張りも無視できません。

そのことも考慮すべき重要な要素の一つですので、今年はアサギマダラが少なかったと感じたことと、グラフが単純に一致しているとは言い切れないかも知れませんが、ご参考程度に見ていただければと思います。

そして、今年各地で発生した線状降水帯による大雨とか、6月後半以降の記録的な高温が、卵から幼虫、蛹にかけてのアサギマダラにどのように影響したのかは分かりませんが、涼しいところや安全な場所に移動することもできない段階で大きな打撃を受けなかったとは言い切れないのかも知れないと、素人ながらに思いました。

次回は、「近畿地方より南から長野県へのアサギマダラの移動 2014-2022年」をご紹介します。

近年の「東北・関東地方から長野県へのアサギマダラの移動」のグラフを作ってみました。

「今年のアサギマダラは少ない」と、あちこちからそんな声をお聞きしています。皆さんのところはどうでしょうか?

東北方面からは「今年のアサギマダラの飛来数が非常に少ない」と、お聞きしていましたし、長野県内でも、私が調査で通っていたエリアでも昨年に比べて非常に少なく感じていました。

理由は分かりませんが、近年の異常気象が昆虫たちに影響しているのか、あるいは寄生ハエや寄生ハチにやられたのか、それともウイルスなのか・・・?

昆虫たちは毎年一定して発生しているわけではありませんし、長い年月消長を繰り返し、今に至っているわけですね。アレヤコレヤと想像はしてみても、原因までは分かるわけもありません。

そこで、何かの参考になるかも知れませんので手持ちデータからグラフを作ってみました。長野県のデータがどのくらい参考になるかは分かりませんが、長野県は本州のほぼ中央に位置しますのでちょっとした参考程度にはなりますね。

今回は、「東北・関東地方から長野県へのアサギマダラの移動 2014-2022年」です。

【移動情報】を元にしたグラフですが、信憑性のないものは一部除外しているものもありますし、再々捕獲は2例として扱っています。

実際の再捕獲数はもっとありますが、【移動情報】が出ていないものは除外しています。

実は、今年はアサギマダラのマーキングの時期に他のチョウも非常に少ないと感じました。例年ではミドリヒョウモンやメスグロヒョウモンは数え切れないほどアサギマダラの吸蜜するヨツバヒヨドリなどに群れるのですが、今年はポツンポツンといた程度でした。

時期的なものもあるのでしょうけれど、逆に、大小のアブが多かったです。車にも入ってきて大変でした。

皆さんのところはどうでしょうか?

グラフは今年の10月10日現在ですので、【移動情報】が出れば、若干変更することもありますので、ご了承ください。

次回は中部地方から長野県への移動グラフを掲載します。