マーキングをやってみよう!


 マークをつけて放してあげることを「マーキング」と呼んでいます。マーキングは誰でも簡単にできますが、記録を必ずつけて、アサギマダラなどの移動昆虫のメーリングリスト「asagi」や、アサギマダラ年鑑などにデータを提出したり、問い合わせがあったときに答えられるようにしましょう。アサギマダラの会で実践している方法にならえば、簡単に誰でもマーキングができますが、国立公園などの特別保護地区や、私有地などでの無許可のマーキングは止めましょう。問い合わせに答えられないマーキングもやってはいけません。

マーキング記録の書きかた

. 記録すること
1)マーク
  油性の黒色フェルトペン(細書き用)で、左右両方の後翅の腹面に書き入れましょう。個体識別をするために1頭ずつ別なマークをつけます。また他の人と重複しないように気をつけます。通常は、マークした「人の略称(日本太郎Taro NIhon であれば、TNI)」、「個体番号(001〜)」、「地域の略称(大阪市であれば、OSA」、「日付(104日であれば、10.4)」の4要素を使います。ロシアなどの外国でも読めるように、英数字を推奨しています。電話番号は広報できないので、使ってはいけません。


2)性別(♂♀)
 ♂は後翅に黒い性斑があります。


3)鮮度
 鱗粉の残りかたに注目して、3段階に分けます。
  新(N):鱗粉がほとんど残っている。
  中(M):中間。新とも古ともいえない。
  古(O):鱗粉がほとんど落ちてしまい、色あせている。


4)破損の有無
 ハネの傷の有無。詳しい状況は備考欄に。


5)前翅長
 前翅の長さ。アサギマダラの会では便宜的に前翅のつけねにある白点から先端までを直線的に測定します。


6)時刻
 採集・放蝶時の時刻。採集時刻と放蝶時刻に間があるときは、両方記入します。


7)地点
 くわしい捕獲場所です。


8)天候
 捕獲したときの天気です。


9)気温
 飛んでいるアサギマダラを捕獲したときは、必ず書きましょう。アサギマダラは気温に敏感なようです。


10)備考
 ♀の場合は、未交尾か既交尾かを調べます(腹部の先端の交尾口の前に、交尾痕があれば交尾済みです。また、軽く押さえて、固いしこりがあれば完全に交尾済みです)。わからないときは、わからないままでいいでしょう。
 訪花(訪れただけ)・吸蜜(口吻を伸ばして吸蜜)植物を記入します。「ヨツバヒヨドリで吸蜜」といった風に書きます。植物の種類がわからなければ、標本を作って専門家にききましょう。
 ハネの傷の詳しい状況を記録します。
 占有飛翔などの行動は時刻、環境、行動のようすを詳しく記録します。


. 再捕獲の記録
 マークのあるアサギマダラを再捕獲したら、マークしたものと同様に記入し、左端欄外に「再」と書きます。当日、前日のマーク虫の再捕獲も必ず記録します。マークした場所や時間が明かな場合には、記録後に放してやってもよいです。なれない人はもって帰る方が確実です。


. 連絡先 アサギマダラの会事務局 または 大阪市立自然史博物館昆虫研究室(TEL:06-6697-6221 長田


アサギマダラの会で使用しているマーキング用紙です。


 
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